この記事では、借金完済に向けて実施してきたことのうち、最初のステップである「現状把握」について書きたいと思います。
①現状把握1:借金の全貌
考えたくもないことですが、彼の借金は本当に全てが明らかになったのでしょうか?
20万円が70万円。
70万円が450万円。
既に、2回も借金が増額しています。
二度あることは三度ある。
彼は平気で嘘を吐く……。
もし、本当はこれ以上に借金があるのだとしたら。
500万円、1000万円、そんなことになったら、
流石に「お別れ」から目を逸らすことも難しくなります。
この頃にはもう、私は彼の言葉を信じなくなっていました。
彼の言葉は信じられない。
借金総額450万円という数字は、嘘かもしれない。
彼の言葉以外で何か、借金の全貌を確信できる手段はないか……。
そう考えた私は、ネット検索を重ねた結果、信用情報の自己開示にたどり着いたのです。
信用情報の自己開示とは?
ブラックリストに載る、という言葉を聞いたことがあると思います。
その人が、どこからどのくらい借金をしているか、クレジットカードで滞納はしていないか、そういった情報が信用情報機関のデータベースで管理されています。
そして、クレジット会社などはクレジットカードの新規作成申し込みがあった場合などにこの情報を閲覧することで、その人がどの程度、社会的に信用できる人物であるかを確認することができるんです。
この個人信用情報で、例えば破産していたり、延滞が多かったり、という情報が登録されてしまうと、信用不足となり(いわゆるブラックリストに載った状態)、ローンが組めなかったり、クレジットカードが作成できなかったり、という事態が起こります。
この、信用情報機関に登録されている情報を、自分でも確認することができるんです。
※信用情報開示の仕方は複雑なので、別の記事で詳細をまとめますね
この制度を利用して、私は彼に信用情報を開示してもらいました。
また、信用情報に奨学金情報は載らないので、そちらについては奨学金の残高web照会画面を見せてもらいました。
消費者金融から20万円。
リボ払いが50万円。
奨学金が380万円。
これで、今度こそ彼の言葉に嘘がないことを確認しました。
(ただ、滞納しまくっていることが新たに判明しました…。)
※ちなみに、いわゆる闇金からの借り入れについてはこちらの情報に載らないので、注意が必要です
①現状把握2:借金のステータス
もう一点確認したいのが、借金のステータスです。
元金がいくらで、金利が何%で、返済ペースがどのくらいで、完済予定はいつなのか・・。
彼と話していてもさっぱり見えてこない、この辺りを把握する必要がありました。
まず、消費者金融の20万円は論外です。
元金が20万円で、返したり借りたりを繰り返し、今も20万円・・。
もはやこれについては「借り入れ→返済」の構図ではなく、完全に借金が恒常的なものになってしまっています。
あたかも自分の口座から貯金を引き出すような感覚で、消費者金融金融のATMを使っているのです。
(劇団ひとりさんが書いた『陰日向に咲く』という小説で『消費者金融のATMに返済をしていると、貯金をしているような感覚になってくる』といったエピソードがありますが、まさにそんな感じです……)
リボについても、似たような状況です。
月々の返済はしているものの、毎月リボ払いをするので、こちらも完全に恒常利用になってしまっていました。
唯一まともに返済が進んでいるのが奨学金です。
(というか、奨学金はその性質上、もはや学生ではない彼は追加借り入れができないため、自動的に返済のみが進む形になっていただけ)
奨学金は、元金が480万円!
毎月数万円ずつ返済し、残高が380万円になったという状況のようでした。
とにもかくにも、これでやっと現状把握ができました。
続いて、彼の意識改革に取り掛かります。