彼の意識を改革せよ!
現状把握の次に取り掛かったのが、彼の意識改革です。
借金完済に向けて一番の問題は、彼が借金に対して何とも思っていないこと。
繰り上げ返済する必要性をちっとも感じていないことでした。
※当時は、そんな彼に対して「絶対間違っている」「おかしい」と思っていたのですが、
このときのことを振り返って、今は少し違う気持ちが生まれています。そのことに関しては、こちらで記事を書いています。
当時の私はとにかく、
・借金をこれ以上ふやしてはいけない
・一刻も早く完済してほしい
・そのためにも、繰り上げ返済をするべき
ということを彼に訴えました。
特に奨学金は、元金480万円というとても大きな金額です。
初期設定でダラダラと支払いを続けていると、総額600万円もの金額を返済することになりかねません。
私は彼に対し、借金にどんなデメリットがあるかを説明したり、返済シミュレーションを実施して利子を払い続けることがどれほど馬鹿げているかを何度も何度も説得しました。
※返済シミュレーションは、金利(利率)などを考慮して、どんな条件の借金をどのくらいどんなペースで返していけば、総額いくらの返済になるのか、完済にどのくらいの月日がかかるのか、などを試算するものです。こちらやこちらのサイトなどでweb上で無料で実施できます。
奨学金は急いで返す必要がない?
彼の言い分は、奨学金は利率が低いから、急いで返す必要はないというものでした。
確かに、利率の低い奨学金の返済を抑え、現金を手元に残すことに意味がある場合もあります。
例えば、投資で奨学金の利子以上の運用益を出す場合。
あるいは、車や家をローンで買う予定があり、その利率が奨学金よりも高い場合などはそちらの繰り上げ返済を優先することは有効です。
ですが、彼にはそのどちらもないのです。
目先の借金返済が第一なのは疑いようがありません。
何度も何度も時間をかけて説明し、ようやく彼も借金返済に心を向けてくれることになりました。
余談・彼の心を動かしたもの!?
上述のように、私は懇切丁寧に借金完済の必要性を述べ、彼も理解してくれていたと思っていたのですが、半年後くらいに「いま、『ナニワ金融道』を読んでるんだけど、借金て怖いねえ。miuが言っていた意味がやっとわかったよ」
と言われた時は、本当にがっくりきました…。
私の必死の説得・説明って、一体…。
収入と支出の方程式
もう一つ、骨が折れたことがあります。
それは、彼に『収入と支出を紐づけて考える習慣』をつけることです。
彼は、自分の収入と支出をまったく紐づけて考えていませんでした。
自分の収入が月々いくらで、支出がいくら、ということを一切意識していませんでした。
とにかく、誘われたら遊びに行く。誘われたら飲みに行く。
懐がさみしくなったら借金orリボ払い。
このサイクルが(不幸にも)まわってしまっていたので、自分の借金について深く考えることもなかったのです。
しかしもちろん、これは負のスパイラルです。
利子が乗ってくるので、いずれは首がまわらなくなります。
この後、彼自身に返済プランを作ってもらうことになりますが、その際には、必ず
収入ー固定費ー貯蓄&投資=余剰資金
という考え方をベースに計画立ててね、ということを、しっかりとインプットしてから着手することになりました。