⑮リボ完済

借金発覚時に立てた目標は次の3つ。

①年末まで：消費者金融20万円完済
②年度末まで：リボ50万円完済
③数年以内：奨学金380万円完済

 

まずは直近の目標である①②をクリアするために、

●毎月、消費者金融orリボを数万円ずつ返済
●足りない分は冬のボーナスで完済

としていました。

 

①の消費者金融20万円については、目標どおり年末時点で完済。

…したものの、返済の実態はほぼほぼ冬のボーナス頼み。

 

結局、彼は年末あたりまで借金発覚前とあまり変わらない生活を送り、月々の返済は自動引き落としされる奨学金しか進んでいなかったのです。

つまり、年末時点ではリボ50万円が手つかずのまま丸々残っているということ…。

返済期限は3か月後に迫っているのに…！

 

残り3か月で50万円。

これまで同様の生活で返せるわけがありません。

 

…しかしながらこの頃、幸か不幸か（圧倒的不幸ですが）、転機が訪れます。

それが前述の合コン発覚です。

 

この時の私の爆発でようやく彼も真剣に考えてくれるようになったのか、はたまた”神に見られていると思って”のイメージが効いたのか…。

彼の態度・生活が変わり始めました。

 

彼のなかで、返済の優先順位が第一に。

ほぼ毎日外食、飲みだったところを自炊するように。

遊びも控えて、飲み会もゼロにはできませんが、色々と工夫をして無駄遣いがなくなるようになりました。

 

今までの彼は、

飲む

→酔っ払って理性が無くなり気が大きくなる

→前後不覚になるまで更に飲む

→誘われるがまま二次会、三次会まで行く

→終電を無くしてタクシーor漫喫コース

→何かを無くす（携帯・タブレット・お財布…etc.）

 

という感じで、一回飲みに行くだけで

飲み会費用（一次会〜）

＋タクシーor漫喫費用

＋紛失したものを買い戻す費用

…という結構な金額がかかってたんですね。

 

で、これを週に何回も繰り返すわけです。

お金も無くなります。

 

これはもう彼の性格と染み付いた習性なので、本当に大変だったのですが、一回一回喧嘩と話し合いを重ねながら、二人でたどり着いた対策は次のようなものです。

まず、”酔い過ぎ”が諸悪の根源だ！ということでそれを防ぐことに。

彼の場合、理性が失われ始めるボーダーラインがお酒3杯。

4杯以上飲んでしまうと気が大きくなり、一次会で帰ることはもちろん終電に乗ることもできなくなります。

なので、一度の飲み会につきお酒は3杯までと決めました。

加えて、酔い過ぎ防止のため必ずチェイサーを小まめに飲むこと、場合によっては2ℓのペットボトルの水を持ち歩く、なんてこともありました。

 

…なんてことを約束したところで彼はものすごく忘れっぽいので、備忘用に

携帯の背景画面を

お酒は3杯まで！

とデカデカと書いた画像に変更。

 

私が直接念押しできるように、飲み会の日は事前に「いまからのむよー何時に帰るよー」を電話連絡。

 

また当時、毎日どちらかの家に帰るという半同棲のような生活をしており、帰ってきた彼の顔を見れば3杯以上飲んだかどうか分かるので、3杯以上飲んだときはめちゃくちゃおこりました。

 

彼自身の工夫としては、(私としてはあんまり嬉しくない話ですが)彼女と約束してるんで今だけは…と打ち明けて、無理に飲まされない、二次会に連行されない空気を作っていたそうです。

 

あとはそもそも外に飲みに行かなくて済むように、自宅でサングリアや梅酒を一緒に作って、お家ならではのお酒の楽しみを作ったりもしました。

 

こうしてメリハリをつけることを覚え、時にお誘いにNOと言えるようになった彼。

なんとか月に数万円を捻出してリボ返済をすすめ、元々の奨学金返済分も一時的にリボ返済に回し、間に合わなかった分は冬のボーナスの残りを合わせて、年度末にリボ50万円をようやく…ようやく、完済！

 

奨学金はまだまだたっぷり残っていますが、約束通り年度末までに消費者金融とリボ払いを完済したこと、彼のマインドがちょっとずつ変わってきた姿をみて、私もお付き合い継続を改めて決心しました。